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【プロが解説】ルーターのタコ足配線は危険?安全な使い方とコンセント増設を一宮市の職人社長が解説
目次
- この記事でわかること
- そもそも、なぜルーターまわりだけタコ足配線になるのか
- ネットにつなぐ機器は、たいてい一台では済まない
- 家が建った頃には、この機器たちが存在しなかった
- タコ足配線で本当に気をつけるべき三つのこと
- 一つめ、そのタップの「合計〇〇Wまで」を超えていないか
- 二つめ、差しっぱなしのプラグにホコリがたまっていないか
- 三つめ、タップにタップを挿していないか
- 見分け方のまとめ
- 今日からできる応急処置
- 根本から直すなら、コンセントの数と位置を変える
- コンセントの増設・移設には資格が要ります
- 壁を開けるときが、いちばんきれいに安く収まる
- 有線のLAN配線も、同じタイミングで考える
- マンションの場合は、できる範囲に線が引かれます
- 見た目の問題も、同じ工事で片づく
- 現場で見ている、置き場所の決め方
- よくある質問
- ルーターを電源タップに挿すのは危険ですか
- タコ足配線にすると、Wi-Fiが遅くなりますか
- コンセントの増設は自分でできますか
- リフォームのとき、コンセントはいくつ増やせばいいですか
- 費用はどのくらいかかりますか
- まとめ
こんにちは。愛知県一宮市で住まいのリノベーションをやっております、大工の職人社長のよっちゃんです。
先に結論からお伝えします。ルーターを電源タップに挿していること自体が、すぐに危ないというわけではありません。危ないのは「タップの容量を超えて使っていること」と「差しっぱなしでホコリがたまっていること」の二つです。そして、その状態が起きるいちばんの原因は、家が建てられた当時と今とで、必要なコンセントの数がまるで変わってしまったことにあります。
だから、本当に直したいなら、タップを買い替えるより先に、コンセントそのものの数と位置を見直すのが早い。今日はその話をします。
この記事でわかること
- ルーターまわりがタコ足配線になってしまう本当の理由
- 「これは危ない」「これは大丈夫」の見分け方
- 今日すぐできる応急処置
- リフォームのときにコンセントをどう考えると後悔しないか
- コンセント増設をDIYでやってはいけない理由
そもそも、なぜルーターまわりだけタコ足配線になるのか
お客さまのお宅にお邪魔すると、テレビ台の裏やリビングの隅で、配線がぐるぐるに絡まっている光景をよく見ます。あれ、住んでいる方がだらしないわけではまったくないんです。構造的にそうなってしまう。
ネットにつなぐ機器は、たいてい一台では済まない
光回線を引くと、まず回線終端装置(ONU、光を電気信号に変える箱)が要ります。そこにルーターがつながる。ひかり電話を使っていれば電話機の電源も要る。テレビもネットにつながる時代ですし、中継機を足している方もいる。
このどれもが、ACアダプターという大きめのプラグを持っています。あの四角い塊です。あれは隣の差込口をふさぐ形をしているので、差込口が二つの壁コンセントだと、実質一つしか使えないことがある。結果、タップを足す以外に選択肢がなくなります。
家が建った頃には、この機器たちが存在しなかった
これが根っこの理由です。
尾張地域には長く住み継がれてきた家がたくさんあります。私も一宮や稲沢のお宅の壁をずいぶん開けてきましたが、建てられた当時のコンセント計画は、その当時の暮らし方に合わせて、きちんと考えられているんですよ。テレビと照明と、扇風機がある。それで足りていた。
そこにネット機器一式が後から乗ってきた。壁の中の配線は当時のままなのに、挿すものだけが増えた。だからタップで数を稼ぐしかない。これは家が悪いのでも住まい手が悪いのでもなくて、時代のズレです。
住まいの困りごとが構造から来ているという話は、木造戸建てのフルリノベーション完全ガイドでも詳しく書いていますので、あわせて読んでみてください。
タコ足配線で本当に気をつけるべき三つのこと

不安をあおるつもりはありません。ただ、見るべきところははっきりしています。
一つめ、そのタップの「合計〇〇Wまで」を超えていないか
電源タップには、本体か箱に「合計〇〇Wまで」という定格の表示が入っています。まずご自宅のタップを裏返して、その数字を見てください。製品によって違うので、ここでは具体的な数字は書きません。ご自宅のものを確認してください。
そのうえで、そこに何が挿さっているかです。ルーターやONUといったネット機器は、電子レンジやドライヤー、電気ストーブのように大きな電力を使う機器ではありません。ネット機器だけがまとまって挿さっているタップは、容量の面ではまず心配ないケースが多いです。
危ないのは、同じタップにヒーターや電気ケトルのような熱を出す家電が一緒に挿さっている場合。ここは今すぐ見直す価値があります。
二つめ、差しっぱなしのプラグにホコリがたまっていないか
こちらのほうが、実は現場でよく見ます。
トラッキング現象という言葉があります。噛み砕くと、コンセントに挿しっぱなしのプラグの根元にホコリがたまり、そこが湿気を吸うと、電気の通り道ができてしまう、という現象です。長い時間をかけてじわじわ進むので、気づきにくい。
ルーターまわりは、この条件がそろいやすい場所です。一度挿したら何年も抜かない。家具の裏で見えない。掃除機も入らない。だから抜き差しの多いキッチンの家電より、ずっと放置されやすいんです。
三つめ、タップにタップを挿していないか
いわゆる数珠つなぎです。タップの先にさらにタップや延長コードを足していく形。
これがよくないのは、大元の一本にすべての電流が集まるからです。それぞれのタップの表示は守っているつもりでも、大元で超えていることがある。加えて、コードを束ねたままにしていたり、カーペットの下を通していたりすると、熱が逃げません。
見分け方のまとめ
| よくある使い方 | 見方 |
|---|---|
| ネット機器だけをまとめて一つのタップに挿している | 容量としては問題になりにくい。ただしホコリの掃除は必要 |
| 同じタップに暖房器具や電気ケトルも挿している | 見直したほうがよい。熱を出す家電は壁のコンセントへ |
| タップの先にタップや延長コードを足している | 見直したほうがよい。大元に負担が集中する |
| コードを束ねたまま、家具の裏やカーペットの下に通している | 見直したほうがよい。熱が逃げず、掃除もできない |
| 何年も抜いておらず、プラグの根元が見えない | 一度抜いて、乾いた布でホコリを拭き取る |
今日からできる応急処置
工事をしなくても、今日できることがあります。
- タップを一度抜いて、プラグの根元のホコリを乾いた布で拭く。濡らさないこと
- 熱を出す家電は、タップではなく壁のコンセントに直接挿す
- タップの数珠つなぎをやめて、一段にする
- コードは束ねずにゆるく這わせる。カーペットの下は通さない
- ルーターは床に直置きせず、少し浮かせて風の通る場所に置く
- ホコリよけのカバーが付いた電源タップに替える
ここまでは、道具も資格も要りません。ただ、これは応急処置です。差込口が足りないという根っこは何も変わっていません。
根本から直すなら、コンセントの数と位置を変える

タップで数を稼ぐのをやめるには、壁のコンセントを増やすしかありません。
コンセントの増設・移設には資格が要ります
先にはっきり書いておきます。壁のコンセントを増やしたり動かしたりする工事は、電気工事士の資格を持つ人でなければ行えません。電気工事士法で決まっていることです。
ホームセンターに部材が売っているので、できそうに見えてしまうんですが、これはDIYでやってはいけない領域です。ここだけは譲れません。ご自身でできるのは、あくまで先ほどの応急処置までです。
壁を開けるときが、いちばんきれいに安く収まる
ここが職人としていちばんお伝えしたいところです。
コンセントを一つ増やす工事は、壁の中に新しい配線を通す工事です。ということは、壁や天井を開けているタイミングでやるのと、住みながら後から単独でやるのとでは、手間がまったく違う。
後から単独でやる場合、配線を通すために壁を一部壊して、直して、クロスを貼り直すことになります。しかも、既存のクロスと同じ品番が廃番になっていれば、その面だけ色が変わる。ここが後から工事のいちばんつらいところです。
一方、スケルトンリフォームのように壁の下地まで出す工事や、間取りを触る工事のときは、壁の中が全部見えています。このときなら、配線を好きなところに好きなだけ回せる。仕上げもこれから貼るので、跡も残りません。
だからリノベーションのご相談をいただいたときは、「今のうちにコンセントの位置を一緒に決めましょう」とお願いするようにしています。キッチンや浴室の話で頭がいっぱいになりがちなところですが、住み始めてから「ここに一つあれば」と思う場所は、たいてい後から足せない場所なんです。
有線のLAN配線も、同じタイミングで考える
ルーターの話でもう一つ。Wi-Fiが届きにくい部屋がある場合、中継機を足すより、壁の中にLANケーブルを通してしまうほうが安定します。これも壁を開けているときにしかやりにくい工事です。
在宅で仕事をされる方、二階に書斎をつくる方は、間取りを決める段階で「ここで有線を使うかもしれない」と伝えておくと、後から効いてきます。
マンションの場合は、できる範囲に線が引かれます
マンションは、専有部分と共用部分の切り分けがあるので、戸建てほど自由には動かせません。分電盤の位置や配線ルート、管理規約の内容によって、できることが変わります。
このあたりの境界線については、【一宮市】マンションリフォームの限界は?できること・できないことの境界線にまとめてありますので、マンションにお住まいの方はそちらを先に見ていただくとよいと思います。
見た目の問題も、同じ工事で片づく

配線がごちゃごちゃしているのは、危ないかどうか以前に、単純に気になりますよね。
コンセントを増やすときに、ルーターとONUをまとめて置ける小さなニッチ(壁のくぼみ)や、扉付きの棚を一緒につくってしまうという手があります。中にコンセントを仕込んでおけば、機器も配線もそこに収まって、外から見えなくなる。掃除もしやすくなります。
具体的なアイデアと実例は、実例!モデムやWi-Fiルーターをすっきり片付けるアイデアのほうでご紹介しています。
一つだけ注意点を。囲って隠すときは、熱がこもらないようにしてください。ルーターは動いている間ずっと熱を持つ機器です。密閉した箱に押し込むのは、見た目はよくても機器にはよくありません。背板を抜く、扉に隙間をつくるなど、空気が抜ける道をつくっておきます。この加減は職人に相談していただいたほうが確実です。
現場で見ている、置き場所の決め方

最後に、私が現場で機器の置き場所を決めるときに見ているところを書いておきます。
一つめは、光回線が家に入ってくる場所です。屋外から引き込んだ線がどこに来ているか。ここから遠いと、その分だけ室内を線が這うことになります。
二つめは、熱と水です。直射日光の当たる窓際、暖房器具の近く、水回りのすぐそば。この三つは避けます。
三つめは、家の真ん中かどうか。Wi-Fiは電波なので、家の端に置くと反対側の部屋に届きにくい。壁の中を通せるなら、家の中央付近に置けるよう配線を考えます。
四つめは、掃除ができるかどうか。手が入らない場所に置いた機器は、いずれホコリをかぶります。ときどき抜いて拭ける場所であること。地味ですが、これがいちばん長く効きます。
よくある質問
ルーターを電源タップに挿すのは危険ですか
タップに挿すこと自体が危険なわけではありません。確認すべきは、そのタップの合計容量を超えていないか、熱を出す家電を同じタップに挿していないか、プラグの根元にホコリがたまっていないか、の三点です。ネット機器だけがまとまって挿さっている状態は、容量の面では問題になりにくいケースが多いです。
タコ足配線にすると、Wi-Fiが遅くなりますか
配線の挿し方そのものが通信速度を落とすわけではありません。ただ、タップを使うために機器を家具の裏や部屋の隅にまとめて置くことになりがちで、その置き場所が電波の届き方に影響することはあります。速度が気になる場合は、まず設置場所を見直してみてください。
コンセントの増設は自分でできますか
できません。壁のコンセントの増設・移設は、電気工事士法により、資格を持つ人でなければ行えない工事です。市販の部材があっても、ご自身で作業しないでください。
リフォームのとき、コンセントはいくつ増やせばいいですか
数を先に決めるのではなく、「そこで何をするか」から決めるのがおすすめです。ネット機器をまとめる場所、掃除機を挿す場所、季節家電を挿す場所、スマートフォンを充電する場所。この四つを部屋ごとに書き出していくと、必要な数と位置が自然に決まります。迷ったら、多めにしておいて困ることはまずありません。
費用はどのくらいかかりますか
工事の範囲、配線を通すルート、壁の仕上げをどこまで直すかによって大きく変わります。同じ「コンセント一つ」でも、壁を開けている工事の一部としてやるのか、住みながら単独でやるのかで内容がまったく違うためです。現地を見せていただいたうえで、お見積もりでお出ししています。
まとめ

ルーターのタコ足配線について、大事なところをもう一度まとめます。
- タップに挿すこと自体が危険なのではない。容量オーバーとホコリが問題
- 熱を出す家電とネット機器を同じタップに挿さない
- タップの数珠つなぎはやめる
- プラグの根元のホコリは、抜いて乾いた布で拭く
- 根本から直すなら、壁のコンセントを増やす
- コンセント工事は電気工事士でなければできない
- 壁を開けているタイミングでやると、いちばんきれいに安く収まる
配線がごちゃごちゃしているのは、その家が長く使われてきた証拠でもあります。責めるような話ではまったくない。ただ、直すなら壁を開ける工事のときがいちばんいいので、リノベーションをお考えなら、そのタイミングで一緒に片づけてしまうのがおすすめです。
BOIS創建は愛知県一宮市を拠点に、尾張地域で住まいのリノベーションを手がけています。コンセントが足りない、配線が気になるといったことでも構いません。現地を見せていただければ、直せるところと、工事のついでにやったほうがいいところをその場でお伝えします。お気軽にご相談ください。
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